愛と感謝が平和な世界を引き寄せる-007

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さて、九州の熊本県を中心とした大地震が、一日も早く終息しますことをお祈りいたします。この地震により、お亡くなりになられた方、そのご家族のみなさまに心からお悔やみ申し上げますとともに、被災に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。

今回のメルマガは、「愛と感謝が、平和な世界を引き寄せる」ということです。

インドネシアのスラバヤと大阪を往復する生活がもう2年以上になります。

インドネシアの特長は、Kira-kiraです。

その言葉の意味は「だいたい」です。

はっきり言って、「適当」という意味です。

すべてではないですが、何事も「適当」に進みます。

日本人からすれば、「しまりがない」です。

お役所仕事は、頭から湯気がでるほどテキトーです。(笑)

それも慣れてきましたから、日本に帰ると、自分がKira-Kiraじゃないか注意しないといけません。

日本人の間では、仕事でしまりがないことをすれば、非難されても仕方がありませんからね。

しかし、インドネシアではみんな呑気なもんです。

“This is Indonesia.”と言って、笑ってすませます。

弊社の従業員さんはレベルが高くてきっちりできます。

だけど、気を抜くとKira-Kiraにすぐ戻ります。

だからかどうかは分かりませんが、インドネシアでは、移民の華人に経済の大半を握られてしまいました。

華人の価値観は、インドネシア人とまた違います。

血縁親族間は信頼がありますが、それ以外はあまり信じません。

だから、血縁親族以外から、極端に言えば、信頼より利益優先で、何としてでも(騙してでも)利益を獲得しようとします。

だから、華人とビジネスをする場合は身構えてしまいます。

もちろん、信頼できる人もたくさんいますよ。

日本人は信義を重んじます。

公(おおやけ)に出れば、私(わたくし)を慎みます。

信じることに重きを置く社会ですから、慣れれば快適です。

でも、自我を抑制し協調することを求める社会でもありますから、息苦しく感じることもありますね。

また、詐欺師にとっては、だましやすい格好のターゲットです。

このように、国や社会が違えば、生きていく価値観が違います。

当たり前だと思って暮らしている価値観は、その土地の人が長い間、その風土と共に作り上げたものなのです。

ただ、グローバル化が進めば、各国の情報が流入し、万人が認める素晴らしい生き方は称賛されていきます。

日本人の他人を思い遣る、あるいは、自然を思い遣る、ものを思い遣る生き方は、多くの国の人たちが共感するようです。

論語にもありますが、「衣食足りて礼節を知る」。

豊かになった日本の礼節(道徳)の高さは、やはり世界のあこがれでもあるようですね。

しかし、わたしは日本に帰ると気になることがあります。

それは一見して、他国より豊かで安全ですが、日本人の心の奥深くには、ネガティブな感情が潜んでいるように感じることがよくあります。

何かに追い立てられているような圧迫感。

得体の知れない不安感。

イライラした怒りの感情。

ふさぎ込むような暗い気分。

そして、共通の雰囲気として、社会が悪い、経済が悪い、会社が悪い、学校が悪い、
親が悪い、上司が悪い、同僚が悪い、友人が悪い、数え上げれば切りがありませんが、そのように思っている感じがします。

新聞やメディア、ネットを見ていると、悪いことしか書かれていませんよね。

事故や事件、批判や非難の記事が圧倒的に多いです。

これでは、潜在意識はネガティブな言葉で一杯になります。

ネガティブな気分は、ネガティブを引き寄せます。

批判や非難の記事ばかり読んでいると、ふと自分が、社会や他人の批判や非難ばかりしていることに気づきます。

ますますネガティブな気分で満たされます。

やがて、ネガティブな感情が心の奥底で渦巻きます。

訳の分からない怒りの感情や、イライラした気分や、不安にさいなまれる気持ちに、いつも追い立てられます。

インドネシアに来て、TVも見ない独り暮らしで、自分の内面とじっくり対話しているうちに、わたしには、どうしても落ち着かない気分がこころの奥深くにあることに気づきました。

ネガティブな感情、不安、恐怖、怒り、否定などが潜在意識からたくさん出てくるのです。

そして、その感情はわたしだけのものではありません。

わたしの潜在意識は全体とつながっています。

だから、日本だけでなく、世界全体がネガティブな気分で覆われているように感じます。

人類全体がネガティブな感情に支配されているなら、そのネガティブな感情は、ネガティブな世界を引き寄せます。

世界の平和と安定を望むなら、政治的な駆け引きや、貧しい人への富の分配も大切かもしれません。

しかし、それ以前に、一人ひとりがこころの調和を取り戻す。その必要があるのではないでしょうか。

一人ひとりのこころが、ポジティブで平和で愛に満たされているならば、まさに、そういう世界を引き寄せます。

だから、ほんとうの平和はわたしから始まります。

いくら他人に救いの手を差し伸べても、その人のこころが憎しみや怒りの感情で満たされているなら、表面的には救っているようですが、実は何もしていないことになります。

自分のこころは自分の問題です。

他人が変えることはできません。

ジャカルタで、ついにテロにより、爆発と銃撃で、死者がでました。(1月)

宗教的に寛容の国、インドネシアでも、怒りに支配された者が、さらなる怒りを生みだします。

怒りに満ちた感情は、怒りに満ちた世界を引き寄せます。

世界や、国や、社会や、会社や、他人に、怒りを増幅させるのではなく、その怒りの感情をクリアにしていく。

それが、平和への最短の道なのかもしれないと思います。

一人ひとりの平和な感情が、平和な世界を引き寄せます。

平和、愛、感謝などのポジティブな感情は優位な波動ですから、みんなが意識をそこに集中すれば、世界は変わる可能性は十分あると思います。

荒唐無稽な馬鹿げた話だと思われるかもしれません。

しかし、人の思考と感情が世界を作っているならば、その思考と感情を正しくすれば、素晴らしい世界が実現すると考えるのは、道理のあることではありませんか。

それでは、怒りの感情をクリアにするには、どうしたらよいでしょうか。

怒りを鎮めるには、いつもメルマガでお伝えしている方法がいちばんシンプルです。

どのような状況でも、つねに、ありがとうと、感謝する気持ちでこころを満たすのです。

さらに、つけ加えるなら、「ありがとう」に「愛してます」を足してください。

どちらも、最強のポジティブワードです。

もちろん心の中でいいですよ。

特に、わたしのようなおっさんが、口に出すと、気色悪がられますからね。

そして、穏やかで静かな気分になれるところを自分で想像して、その場所にいるかのように、くつろぐ習慣をつけてみてください。

5分の瞑想時間でかまいません。

だまされたと思ってやってみてください。

怒りや不安や恐れが、少しずつはがれていきますから。

損をすることは何もありませんから。

平和な世界は、一人ひとりの愛と感謝から生まれます。

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