幸せに生きるために必要なこと-006

「楽しく暮らしたい。幸せに生きたい」と、

だれもが願うことだと思います。

 

しかし、楽の反対に苦があり、

幸せの反対に不幸せがあるように、

不安で、苦しい時期もありますね。

 

どうして、人は楽しんだり、苦しんだり、

不安になったりするのでしょうか?

 

今回のブログはそのことについて考えます。

 

 

 

人間の理性は、ものごとを認識する場合に、

必ず、分けて理解しています。

 

理性の本質は「分別」であるとも言われます。

 

具体的には、

たとえば、今目の前に見えている世界が、

黄色一色でしかなければどうでしょうか?

 

そのときは、黄色という言葉は出てきませんね。

 

なぜなら、比較するものがない場合は、

黄色という色の違いが分からないのです。

 

しかし、黄色でない色が目の前に少しでも現れれば、

そのときにやっと、黄色が意識されます。

 

つまり、黄色は、黄色でないものによって初めて

理解され認識されるのですね。

 

実は、人間の理解は、常にこのように2つの

全く違うものの対比によって理解が成り立っています。

 

カントという哲学者は、二律背反という言葉で、

そのことを言い表しています。

 

人間はつねに全く逆のものとの比較によって、

ものごとを理解しています。

 

たとえば、生と死、美と醜、正と邪、富と貧、善と悪、

つねにお互いに矛盾するものに分けて認識しています。

 

だから、理性の本質は「分別」だと言えるのです。

 

ところで、旧約聖書では「失楽園」が語られます。

 

黒木瞳さんや川島なお美さん主演の

「失楽園」(渡辺淳一作)ではありませんよ。

 

アダムとイブが、蛇にそそのかされて、

善悪の木の実を食べたがために、

理性を持つようになり、

それが原罪とされ、楽園を追い出され

死ぬ運命となりました。

 

これは、人間の理性、つまり、善悪を分別する心に

目覚めたことが、原罪とされているのです。

 

この象徴的なお話は、人間が理性を持っていることこそが、

人間の苦しみや不安の根源であると言っているように思います。

 

仏教思想の根本とも相通じますね。

 

では、人間の苦しみや不安はどこから来るのか考えてみましょう。

 

例えば、豊かで楽しく暮らしていたのが、

会社の倒産にあってしまって、ある日を境に、

貧困に落ち込み、悲惨な運命になってしまった。

 

そのとき、その人は楽しく豊かな生活を思い出し、

その豊かな生活を渇望し、人生を恨むでしょう。

 

その気持ちの根本には、豊かな楽しかった暮らしに執着する

心があるからなのです。

 

豊かさと貧しさ、幸運と不運、人間はそのつど状況を分別して理解し、

そして、一方に執着してしまうのです。

 

たぶん、動物には分別する心がありませんから、

自分の不運を嘆いて絶望することはないと思います。

ただ、その状況に応じて生きるのみです。

 

人間のみが、自分の境遇を分別し、そして、

どちらか一方に心が囚われて苦しむのです。

 

しかし、人間の理性はものごとを理解し、分析し、法則化し、

その知恵を科学技術のように生かすこともできます。

 

理性があるからこそ、豊かで便利な社会ができました。

だから、人間の理性を否定する必要はありません。

 

一方で、人間は分別して理解し、そして、

どちらか一方の分別した先に囚われる癖があるのです。

 

それが苦しみや不安の根本です。

 

生きていれば、死にたくありません。

好きな人が去れば、喪失感に苦しみます。

年をとれば、若い頃の体力と気力と美貌に執着します。

今の好調が続くかどうか不安にさいなまれます。

 

人それぞれ、執着するものが違います。

 

みんな、旧約聖書で言うところの原罪を背負って生きて

いかなければならないのですね。

 

そしたら、理性を捨てて動物のようになればいいのでしょうか。

 

それは不可能です。理性の本質である「分別」を

捨てることはできません。

 

それでは、どうすればいいのでしょうか。

執着するこころを見つめて、

執着心を捨てる訓練をすることはできます。

 

自分が今、何に囚われているのか、

自分のこころを静寂に置き、

執着するこころを見つめてください。

 

そして、囚われ執着してみても、

どうにもならない事実を受け入れるのです。

 

受け入れたら、積極的に生きる決意をする他ありません。

 

もっと簡単に言ってしまえば、

苦しみや不安は、ネガティブな感情です。

 

ネガティブな感情は、ネガティブな感情を

増幅する性質があります。

 

別な言い方をすれば、ネガティブな感情は、

さらにネガティブな状況を引き寄せるのです。

 

こころがネガティブな感情に囚われると、

さらにネガティブな状況に陥ってしまう。

 

だとすれば、ネガティブな感情を捨ててしまう。

その訓練こそが、大切になるのですね。

 

だから、シンプルには、日々を

ポジティブな言葉や感情で、

満たしてしまうといいのです。

 

小さなことにも感謝して、

ささいなことにも喜んで、

ちょっとしたことにもラッキーと思い、

生かされている事実を肯定し、

よい未来は引き寄せられると信じて、

ポジティブな感情と言葉で満たしてください。

 

ポジティブな感情は、ポジティブな状況を

必ず引き寄せてくれます。

 

ポジティブな言葉は、言霊(ことだま)となって、

現実を変換してくれます。

 

インドネシアでビジネスをしているわたしも、

ときには、孤独と不安に押しつぶされそうになります。

 

それが普通だと思います。

 

しかし、その不安な感情になれば、つねに、

リセットするようにしています。

 

そして、未来の成功を信じて肯定的な感情や言葉で

こころを満たしてしまう。

 

そして、さらには、創造主(宇宙)が

つねに応援してくれていると

思い込んでいます。

 

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