自分に起きる出来事はすべて必然・必要・ベスト

 

経営コンサルタントの神様、船井幸雄さんは、「自分に起きる出来事はすべて必然・必要・ベスト」という言葉を残しています。

今週のメルマガは、そのことについて、わたしの場合はどうかというお話です。

本日も長文になりますが、ぜひ、最後までお読みくださいましたら幸いです。

わたしは子どもの頃から、かなり多感でした。

しかも、執着心も強く、不安におそわれると、そこから抜け出せなくなることも多々ありました。

そして、「人生とは何か?」「存在する意味は何か?」など、哲学的や宗教的な問題につねに囚われていました。

20歳の頃から、長岡禅塾で修行をし、魂の落ち着き場所をずっと求めていました。

時系列にこのお話をすると、本が何冊も書けるかもしれません。

今までの人生に起こった出来事は、今、振り返ると、確かに、わたしにとって必然で、必要で、ベストであったように思います。

しかし、悟りをひらいた訳でもなく、人生への問いは現在も進行中です。

とは言え、過去のように囚われ苦しんでいる訳でもありません。

ただ、煩悩が尽きることがないのと同じように、人生の問題には終わりはないと、わたしは思います。

 

ところで、わたしは現在、インドネシアのスラバヤと大阪を往復する日々が続いています。

2012年7月にJICA(国際協力機構)のBOPビジネスプランに採択され、インドネシアスラバヤで、インドネシアの教育文化省と共同の教育ビジネス調査が始まりました。

そして、2013年7月には、目覚ましい学力の向上と、100%の小学生が算数を好きになったとのアンケート結果が得られました。

そこで、このチャンスを物にするべく2013年8月から、単身赴任でインドネシアのスラバヤに居を構えビジネスを開始しました。

本当は、現地に日本人スタッフを一人置く予定でしたが、直前に転職をしてしまい、調査の全体を把握しているわたしが行かざるを得なくなったのです。

新たな日本人を雇用する時間的、費用的な問題、相当経験値の高い人物でなくては、かえって足手まといになることなどから、覚悟を決めて乗り込みました。

幸いなことに、妻はわたしの仕事に関しては、文句は一言も言いません。

妻のこころ優しさには、いつも感謝しています。

(亭主元気で留守な方が気楽なのかもしれませんが…、そんなことも言っていたような…。)

当時、53歳で海外勤務の経験もなく、法人設立、店舗の確保・改装、現地人の雇用・管理・指導、会計の計算、マーケティング、すべてを現地人といっしょにゼロから立ち上げるのです。

しかも、生活(食事、掃除、洗濯)や交通移動など、異国の地の勝手が分かりません。

尋常ではないストレスです。

公共の交通機関がないスラバヤでは、移動手段は車かバイクです。

車を買って運転手を雇う余裕もありません。

そこで、毎日、タクシーに乗ります。

ところが、タクシーの運転手はほとんど英語が通じません。

しかも、タクシーの運転手には外国人だと分かると遠回りしたり、お釣りをごまかしたりします。

毎日の行き帰りが、強烈なストレスです。

そこで、タクシーをスムーズに乗るための言葉をすぐに覚えることができました。

タクシー運転手に、この客はただの外国人と違うと思わせることに必死になりましたね。

このような日々の面白いエピソードもたくさんあります。

そして、後に大親友となって、タクシードライバーから実業家に転身するハリさんとの出会いなど、不思議なご縁もありました。

現在進行形のハリさんとのデリバリービジネスは、それだけでも貴重な経験です。

 

しかし、先ほども申し上げましたように、法人設立当初からの最初の2、3か月間は、強烈なストレスにさらされ、さすがに心身ともに参りました。

それでも、何とか体力や精神力を保っていましたが、一年を過ぎたあたりからは、耳鳴り、めまい、動悸などの典型的なストレス症状が出始めます。

しかも、JICAの調査時の劇的な効果も、いざ法人設立をしてビジネスを始めると、まったく生徒がやって来ません。

いきなりのつまずきが起こります。

さらに、日本と往復していますので、現地を空けている間に、現地人スタッフのいがみ合いが始まりました。

マネージメントの失敗で、社内が非常に悪い雰囲気となってしまいます。

それを克服したストーリーは、NHK関西『ルソンの壺』やNHKBS-1『Biz+サンデー』、NHKワールド(世界で配信)でも放送されました。(5日間張り付き取材でした)

今でも、厳しい状況は続いていますが、最近、光明が見え始め、手応えを感じています。

簡単にはまとめられない出来事の連続です。

 

しかし、それらすべてのことは、わたしが引き寄せた出来事なのです。

先の見えないインドネシアビジネスの強烈な不安とストレスにより、心身ともにかなりのダメージを受けました。

日本に帰国時に、親友の私立学校の校長からは「日本にいたら、地位も権力もある館長が、定年までじっとしていたら何の問題もないのに、ようチャレンジしましたよね」と言われました。

まさにその通りで、自分でも何で53歳にもなって、何の経験もない海外ビジネスにチャレンジしたのか?

JICAの調査だけで撤退もできたのに、何で無謀なチャレンジをしたのか?

予想はできたものの、予想をはるかに上回る強烈なストレスにさらされるようなことをなぜしなければならなかったのか?

そして、先が見えない中で「このままだと、精神が破たんするか、病気をするなと」自分を追い込んでしまいました。

さらには、住み始めた高層アパートメントに、不思議な出来事が起こりました。要するに、ポルターガイスト現象です。

これって、ますます精神的に追い込まれますよね。

 

わたしは、タバコや酒は身体に合いません。

しかも、インドネシアですから、ギャンブルもない。

自家用車を持っていないから、簡単に外出できない。

TVのインドネシア語は何を言っているかよく分からない。

だから、何かに頼って、気晴らしに逃げるということができません。

勢い、自分自身との対面の時間が、長岡禅塾で修行していた頃と同じくらい長くなりました。

 

そのとき、ふと気づいたんです。

「ああ、これだな、インドネシアに来た理由は、これだな!」

「長らく忘れていた、こころ・魂の修行のために来たんだ」

それで、もやもやしていた雲がすっきり晴れました。

インドネシアにはビジネスのためだけに来たのではないのだということ、むしろ、こころ・魂の成長を通して、人生の問題をより深く追求しなさいというメッセージだと気づいたのです。

その瞬間から、マインドががらりと変わりました。

自分で自分を追い詰める思考にはまり込んでいたこと。

すべては自分で招いたことにも関わらず、どうにもならない環境のせいだと思い込んだこと。

その執着心が取れました。

理解してはいたのですが、ネガティブ思考がまさにネガティブな現実を引き寄せたことにあらためて気づかされました。

すべてはわたしのこころの中の出来事だったのです。

こころの修行に来ていたのですね。

ポルターガイストだって、わたしのこころの中の出来事ですから、感謝とともにこころをクリーニングすれば、現象も消えてなくなります。

ビジネスと魂の修行ができるなんて、なんとラッキーなことでしょうか。

ほんとうに厳しい修行が、今も続いています。

でも、とても感謝しています。

いろいろな経験をさせていただける喜びに、こころから感謝しています。

人生に起こる出来事は、やはり、必然・必要・ベストということなのですね。